シュトーレンの値段が高い理由ってなに??

シュトーレンの値段が高い理由

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シュトーレンはドイツの伝統的なクリスマスの焼き菓子になります。


もし、シュトーレンの歴史が気になった方は、別の投稿に書いておりますので
そちらも是非、読んでみてください!!

クリスマスの時期は、どうしてもクリスマスケーキの見た目や華やかさが目立ってしまい
シュトーレンというお菓子が、陰をひそめてしまい皆さんに見つけてもらえなくなっております。

ケーキ屋やパン屋さんでも10月下旬頃~販売される店舗が増えてくると思いますが
いざ、見つけてもらっても
なのにこの値段・・・?と思ってしまう方は多いんじゃないでしょうか。


なぜ、シュトーレンの値段は高いのか?
安いものと、何が違うの?
そもそもシュトーレンの値段の相場っていくらなの?

シュトーレンの気になる値段について深ぼっていきます。

※私のブログでは、「シュトーレン」と表記しておりますが
正式名称は「シュトレン」です。日本では「シュトーレン」での名称が一般的ですので
こちらで統一させて頂きます。

Xmasケーキよりも高い

シュトーレンが高い理由は結論から言うと、材料費と作る手間がかかっているからです。

勿論、クリスマスケーキも手間はかかっております。
7月頃には、今年のためのクリスマスケーキメニュー開発や包材選び、写真撮影など
色々とやらないといけないことは本当に多い、、、、。

シュトーレンは、それとプラスして作る工程も多いが、販売するまでの期間が長いのが特徴です。

さまざまな材料を使っている

まず、シュトーレンを作るのに必要な材料をあげると

・小麦粉
・砂糖
・アーモンドパウダー
・イースト
・バター
・マジパン
・ドライフルーツ
・ナッツ
・スパイス

などなど、、、。
これ以外にも沢山ありますが、代表的なものをあげると
このような感じになります。

シュトーレンの種類によって、小麦粉の種類を変えたり
砂糖もグラニュー糖、上白糖やキビ砂糖、カソナードなど様々な種類があり
数多くの店舗でそのお店独自のシュトーレンがあると思います。

私の作るシュトーレンも種類によっては
薄力粉、準強力粉、強力粉など種類を変えて仕込んでいます。
また、甘さを抑えたい場合はトレハロースを使い素材の味のみを主張させたりしています。
スパイスの調合など、様々な工夫をして作っております。

ドライフルーツについても、その漬けるフルーツによってお酒を変えて
事前に漬けたりと、どうしても手間がかかってしましまいます。

シュトーレンの材料で欠かせない、マジパンという材料をご存じでしょうか、、、?

マジパンとは、簡単に言うと砂糖とアーモンドの粉末を練り合わせた餡のようなものです。
シュトーレンの生地の中にマジパンを棒状にして焼き上げたり
生地の中に混ぜ込んだりと使い方は様々だと思います。

レーズンやオレンジピール・ドレンチェリーなどのドライフルーツ、アーモンドなどのナッツが
たっぷり入っています。

だから、小さくてもずっしりと重たいです。

原材料のほとんどが粉類のパンやケーキに比べると、シュトーレンの材料はどうしても高くなってしまします。

シュトーレンの定義も様々ですが、
バターやドライフルーツなどの割合など細かく決まっており
それを満たさないとシュトーレンと呼んではいけないなどの決まりがあります。

※また、細かい詳細は割愛させて頂きます。

作り方の工程も多く、生地を中種から先に仕込み発酵させたりととにかく時間がかかります。
先ほど、ドライフルーツをお酒に漬ける話をしましたが
私の作るものは、1か月は漬け込んだものを使用しております。

生地が焼きあがったら、溶かしバターをくぐらせてたっぷり浸し、全体に粉糖・グラニュー糖をまぶします。

溶かしバターも、バターをただ溶かすのだけではなく上澄みだけを使用する。

私の店舗は、これを冷蔵庫で2週間寝かせてから販売しております。

これだけの労力がかかっているので、シュトーレンは高いのです!!

マジパンの入ったシュトーレンは値段が高くなってしまう

マジパンの材料はアーモンドと砂糖です。
近年の健康ブームと相まって、アーモンドは健康によく人気の食品となりました。
スーパーなどで、ミックスナッツやアーモンド、アーモンドミルクなど購入しようと思うと
意外と値段が高くて、驚かれる方も多いんじゃないでしょうか?

アーモンドは生産量の8割以上がアメリカで生産されています。しかし、世界的な異常気象の影響で生産量が落ちたところに、世界中で需要が増えているため、アーモンドの価格が高騰し続けています。
それは、アーモンドに限らずバターも年々、値段が高騰し、品薄状態が続くなか植物性油脂をブレンドして店舗なども増えていっている。

そんなアーモンドを使用しているため、マジパンをたっぷり使ったシュトーレンは風味や食感の美味しさとともに、値段も高くなってしまう。

そもそも、シュトーレンになぜマジパンが入っているの?

シュトーレンをスライスしたとき、断面には、ナッツやフルーツなどに混じって真ん中あたりに白っぽく丸いものが見えることがあります。食べると甘く、少ししっとりしているこの食品は、マジパンと言います。

マジパンだけを直接食べる機会は、ほぼ無いとは思いますが
生菓子の生地の材料に使用されていたり、焼き菓子でもパウンドケーキやマドレーヌなどの材料に使用したりとしている店舗も多いんじゃないでしょうか。

だからこそ、多くのシュトーレンにはマジパンが使われています。
また、本場ドイツではマジパンは必須なのです。

マジパンが味の深みを出す

マジパンの原料となっているアーモンドの風味が生地に移り、風味豊かで味わい深いものになります。
また、マジパンの含んでいる砂糖が甘みをプラスします。

マジパンの水分がしっとりとした食感を生み出す

シュトーレンを作るときに、細長い円筒状にしたマジパンを生地に包み込みます。
こうすることでマジパンの含む水分が少しずつ生地に馴染み、しっとりとした食感が出来上がります。